Category[ ペルー編 ] - 世界一周旅行記 〜何がおこるかわからないから旅なんだ〜
カハマルカを出発して、目指すはエクアドル。
再びLinea社のバスを利用して、とりあえずいけるとこまで北へ。
どこまでも北へいってやる。
チクライヨという町に到着。朝5時。
到着してすぐに6時出発のチケットを買って、9時にピウラへ。
さらにそこからTumbesというエクアドル国境の町を目指す。
乗り継ぎに次ぐ乗り継ぎ。
旅してる感ばりばり。
正直なところ、ばりばりに旅してる感は今のところあんまりお呼びでなくて、
もっと快適なバスでシュイシュイシュイーっと行ってしまいたいんだけど、
残念ながらそんなわけにも行かずずずずず。
ピウラの町ってのが、いよいよ赤道に近づいて、標高も下がって、
むしむしと暑くなってまいりまして、人間もどす黒く日に焼けてきて� ��
なんか、ここインドか?みたいな雰囲気。
正直なところ、もうインドもいりません。
なので、さっさと次へ。
と、いうことでトゥンブスへ。
そんなくだりでバス移動を続けること20時間。
トゥンブスに着いたのは、17時。
この日は金曜日。明日は土曜日。
南米、特にペルー-エクアドル間だとか、エクアドル-コロンビア間だとかの
国境越えはあんまりいい噂を聞かない。
被害にあったっていう話もほとんど聞かないのだけれど、とにかく気をつけたほうが良いって事だけは、
僕の頭の中で、洗濯機で脱水に掛けられてる衣服のようにぐるんぐるんと意識づけられ、
トゥンブスのバスターミナルに着く頃に、
「とりあえずここで一泊したほうがいいかな」なんて決断は、一応� ��されていた。
バスターミナルに到着すると、とりあえず鶏が毎日卵を産むみたいに、ごくごく当たり前のように、
客引きがわらわらと寄ってくる。
それを僕は無視する。
誰が回廊を書いた?
すると当然だけど、結果的に誰もいなくなる。
宿の客引きもいなくなる。
トゥンブスの情報がまったく無い。
そして、当然困る。
ごく自然の流れ。
で、一人のタクシードライバーに声を掛けられる。
「国境行くのか?」
僕は答える。
「エクアドルに行きたいけど、もう遅いから今日は泊まりたい。どっか安宿ない?」と。
彼は言う。
「ここからタクシーで10分のところにセントロがあって、そこに安宿はあるよ」と。
でそこに行く流れになったんだけど、そこで怪しい親父登場。
「おい!おまえ。エクアドル行くんじゃろ。明日からカーニバル始まるから、移動大変やぞ。今のうちに行っておけ。俺は旅行代理店のス� ��ッフで、もうすぐクエンカ行きのバスがあるからそこまで送ってやるから、行っとけ、行っとけ。」と。
怪しいんですね。なんとなく。明確な理由もなく、なんとなく怪しいだけなので、
正直、僕の心は揺れていた。
彼の言うことは一理正しいと思う。
明日からカーニバルから始まるから移動しておけという点。
だから移動してもいいかなとは思った。
ただ、如何せんこの親父が怪しい。
そしてどういうわけか僕に声を掛けてきたタクシードライバーも一緒に勧誘してくる。
彼はこの親父に僕を取られたら、彼の仕事はなくなるはずなのになぜか協力的だ。
やぱり怪しい。
で、僕は当然のように聞く。
「おまえは誰やねん?」と。
そして、
「旅行代理店のスタッフだ」と� ��う答えが返ってくる。
なんとなく信じられない。
で、バスの会社の名前を聞いて、その親父を無視して、別のタクシーでそのバス会社まで行くという手段を
なぜダウン低い、バックの男性
試みるが、他のタクシードライバーも、「この親父の車で行け!」みたいなリアクションを取って来る。
しまいには、バスターミナルの警備員もターミナルの前の露天のおばちゃんも
「大丈夫、この親父を信じて良いわよ」みたいなことを言ってくる。
正直、そこまでの証人がいれば信じても良いんじゃないかなんて話になるでしょ。
という事で、彼の車に乗り込む。
乗ってる間も、なんとなく誘拐されちゃうんじゃないかとえらい心配だったんだけど、
とりあえずその辺は、証人の多さから言って大丈夫な気がする。
親父は、トゥンブスからクエンカまでのバス代を
「77だ。77だ。」と言っていた。
77ペソ。23 00円ぐらい。
ちょっと高いけど、国境を越えて、クエンカまで言ってくれるなら悪くないと思った。
その車が、10分ほど走ったところで、彼らとの会話が進み、再び価格の話になる。
もう一度値段を確認するために。そして、値下げ交渉をするために。
「77じゃ高いか。じゃあ、67ドルだ。」
え?聞き返す、「なんて?」
「だから67ドルだ。」
ペルーのトゥンブスからエクアドルのクエンカまでの距離は、直線距離にして200キロ。
クスコからリマまでの700キロぐらいの距離にしたって、バス移動で3000円ぐらいなのに、
この200キロに67ドルはあまりに高すぎる。
まぁ、有り得ない。
しかし、僕は車の中。かごの中の鳥。
ただ、叫ぶ。
「有り得ない。高すぎ る。今すぐ戻れ」と。
最近覚えたてホヤホヤの単語 {Volber:戻る}と、{Caro:高い}を連呼する。
「ボルベール、ボルベール、ボルベール!」と正直うる覚えで不確かだったんだれど。
春は遠く後ろにすることができます冬が来る場合
「大体、ここはペルーなのになんで、67ドルなんだ?ペソだと思うだろ、どう考えても。」
というと、一緒についてきたタクシードライバーが
「いや、この親父はエクアドル人だから、彼が言う値段はドルなんだ。」
完全に理由になってない。日本に住む中国人が300といったところで、
その値段が300元だなんて誰も思う訳ない。
「そんなの知ったこっちゃ無い。とにかく、行かないから戻って。」
すると、その親父、別のプランを提案してくる。
「分かった、じゃあトゥンブスからクエンカまでじゃなくて、マチャラまでで35ドルでいいか?」
とか提案してくる。
「いやいや。高いから」
ただ� �たまたま別のバス会社がその地点の割と近くにあって、車が停車。
親父が、
「お前はここで待ってろ。今チケットを取って来る。35ドルな。」とか言ってきて、
とにかく待ってろ攻撃が繰り広げられる。
やっぱり怪しいので、僕は車を無理やり下車して、バックパックも回収し、
親父と一緒にバス会社のカウンターへ。
カウンターの前に辿り着き、なぜか黙る親父。
スタッフに尋ねる。
「マチャラまでいくら?」と。
すると、
「12ソル。」との回答。僕は、とりあえずそのチケットを購入した。
12ソルは約4ドル。
親父の提示額35ドル。
親父、沈黙・・・・・・・・・・。
「おいおいおいおいおいおい、35ドルって言ったよね。どういうこと?」
と隣で黙ってる親父にたずねる。
「いや35ドルじゃなくて、35ペソってことだったんだ。いいからここまでのタクシー代をはらってくれ。」
とか言ってくる。
「いやいやいやいや、おまえさんはどちらさまですか?」と尋ねる。
「俺は、タクシー会社のスタッフだ。」との回答。
「いやいやいやいや、旅行会社のスタッフだとおっしゃったじゃないですか。何うそついてるのよ。」
「はいはい、だからここまでの交通費払って」とのこと。
「払うわけ無いでしょ。アナタ、ワタシだまそうとシタアルヨ。ハラッテタマルカアルヨ。」
その後も少しだけしつこくタクシー代の無心が来たけど、もうそこはバス会社のオフィスで、
彼のテンションも低め。
親父は、結局のところ、僕から1円も取らずにバス会社から去っていきましたとさ。
めでたしめでたし。
今まで、南米でこんな話聞かなかったんだけどな。
南米北部、やっぱりちょっと危険?
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